人体は摂取されたシス型脂肪酸もトランス型脂肪酸も同じように処理しようとしますが、
トランスファットは通常ではありえない構造のため処理しきれず、そのまま体内に蓄積されたり、身体にネガティブな影響を及ぼすことが
問題になってきています。
有害性@ 心臓疾患のリスク
トランスファットは悪玉コレステロールを増やすだけでなく、肝臓に悪影響を及ぼしてコレステロール調節機能のバランスを崩し、
善玉コレステロールを減少させると米国医学学会(Institute of Medicine)が報告しています。
2倍のマイナス効果で動脈硬化を促進して心臓疾患のリスクを非常に高めるのです。
また、金城学院大学薬学部の実験では、遺伝的に脳卒中を起こしやすいネズミに、成分の異なる油脂を含む餌を与えたところ、
トランスファットを多く含む餌を摂取したネズミが早死にするというデータが公表されています。
(週間朝日 2005/8/5「米国が規制へ マーガリンで心筋梗塞が増える!?」より)
有害性A 免疫機能のリスク
脂肪酸は全ての細胞の細胞膜の原料として不可欠ですが、トランス型に変化すると、体内で細胞膜の形成時において弱く不安定な細胞膜となり、
ウイルスや細菌が進入しすくなって免疫機能を弱らせるようです。
関節炎等の慢性炎症性疾患、アトピー性皮膚炎やアレルギー、クローン病など多くの病気との関連が指摘されています。
有害性B 発ガンのリスク
結合している水素原子によって体内の酸化が進み、細胞遺伝子が酸化されてガンになる可能性が高くなるようです。
アメリカでは ガンによる死亡率とトランスファットを含む植物油の消費率の増加がほぼ一致しているというデータが報告されているそうです。
有害性C 痴呆のリスク
トランスファットをたくさんとるお年寄りは痴呆になりやすい、という研究結果が出ています。これは米国シカゴ近郊に住む65歳以上の住民8500人を、
長期間追跡した「CHAP」(Chicago Health and Aging Projects)が、米国神経学会が発行する学術誌、
Neurology誌2004年5月11日号に発表したものです。
米国Rush健康加齢研究所のM. C. Morris氏らは、動物実験や、数百人を追跡した疫学調査で、トランスファットが認知機能を下げる恐れがあると
報告されていることに着目。より多くの人を追跡した「CHAP」研究のデータを使い、トランスファットや飽和脂肪酸の摂取量と認知機能との関係を調べた結果、
トランスファットをたくさんとっている人ほど、認知機能が早く低下することが判明しました。
トランスファットや飽和脂肪酸をたくさんとる人では、「血中に悪玉コレステロールが増えるため、心臓だけでなく脳の動脈硬化も進み、
認知機能が早く落ちやすくなるのでは」と研究グループはみています。
(2004/5/14日経BP社「マーガリンのトランス脂肪酸が痴呆の引き金に」より
情報ソースは、こちら⇒
「-nikkeibp.jp-過去記事」
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